自転車での帰り道

自転車での帰り道

2012年インスタレーションでスローモーション体験後、警察に怒られて片付けて、自転車で逃げるようにその場を後にした。

自転車での帰り道。早すぎる時間感覚のなにが問題だったのが分かってきた。

早すぎる時間感覚という意識には、本当はゆっくり過ごしたいし、本当はやりたいことに時間を使いたい気持ちがある。でもあれもやらなきゃこれもやらなきゃで、実際ゆっくり過ごすことも、本当はやりたい色々なことに時間を使うことは難しい。ゆっくり過ごしたいという心のサインも、自分にとって大事なことがあっても後回しにしてしまう。

自転車を目的地に向かって速いスピードでこいでるのに似ている。急げば目的地には早く到着する。速いスピードを出すには集中力が必要なので、目的地に到着すること以外の出来事はあまり目に入らないから覚えていない。逆に自転車をゆっくりこいでいると、目的地には早く到着しないけど、それでもいい。寄り道なんかして、気持ちもリラックスする。目的地に到着すること以外の事もけっこう覚えている。もしかしたら寄り道のほうがおもしろかったりする。


寄り道したらすごい長い枝を見つけた

目的地に早く到着しようと思ったら途中のことをあまり覚えていないのはしょうがない。到着したこと以外を覚えていないから、1日が短いような時間の流れが早いような気がしてしまう。1年間ずっと目的地に急いで到着しようとする毎日だと時間感覚はかなり早そう。目的地以外のことも色々覚えていると、時間の流れが早いとはあまり感じない。

だから、新しいことをはじめたらいい、寄り道すればいいということ。そういうことも大事だけど、それだけではない気がする。

新しいことや寄り道して出会った初めてのものは、何度か繰り返すと自分にとって新鮮ではなくなる。新しいことは記憶に残りやすいけど、繰り返しは残りにくい。最初は新しくても繰り返すとルーティーンになる。

毎日繰り返し通った見慣れた道でインスタレーションをしたらスローモーションが生まれた。もし今日のインスタレーションから再現性のあるなにかを見つけたら、繰り返しの毎日にスローモーションを意識的に作ることができるかもしれない。

そんなことを考えながら自転車をこいでいた。
今日の体験を探求していけば早すぎる時間感覚に対してなにかしらできそうな気がしてきた。

帰り道、探求することは決まった。名前はまだなかった。チーズフォンデュみたいだったのでフォンデュと呼ぶことにした。